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奈良県橿原市にある鍼灸院・接骨院

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左足の痺れの症例

こんにちは^_^ぐっさんです。

今日は左下腿部の痺れの症例を書きたいと思います。

患者の年齢は30代男性で、普段は黄耆建中湯を服用していると体調が良い方です。

最近気温が低くなってからだんだんと左下腿部の痺れがきつくなってきたと何とかならないかと相談を受けました。

痺れが特に強く感じるのが特に朝起きがけだということと、小便の量が寒くなってから少なくなっている事から金匱要略の痓濕暍病の湿病ではないかと考えました。

朝が特に症状がきつい事から、曰晡所劇(一般的に午後3時〜午後5時ぐらいの陰気と陽気が入れ変わる時間帯の事をいいますが湿の症状と半表半裏の症状は非常によく似ています。ただ、曰晡の解釈をもう少し拡大解釈をすると、夕方にあるなら、朝方にでも同様に起こりえると考えてあげると非常に捉えやすくなると思います。)ととらえて湿ではないかと考えました。

古方の漢方で湿にアプローチできる漢方は、6種類あります。

・麻黄加朮湯
・麻杏薏甘湯
・防已黄耆湯
・桂枝附子湯
・白朮附子湯
・甘草附子湯

この中から一般販売されているのが麻杏薏甘湯と防已黄耆湯だけです。

内容がけっこう細かくなるので、麻黄加朮湯、麻杏薏甘湯、防已黄耆湯の使い方の大まかな違いを簡単に説明すると、上焦、中焦、下焦と考えると非常にわかりやすいですが、季節によって使いわける必要があるので、しっかりと問診する必要があります。

今回は、下腿部の痺れる症状が古典の条文そのままだったので、防已黄耆湯を使用する事にしました。

参考になった条文は写真で添付しますので、参考にしてくださいね。

いつも2週間に一度来院される患者さんなので、2週間分の防已黄耆湯をお渡ししたところ、1週間ほどで、痺れの症状がなくなったそうです。

古方の考え方の参考になったら幸いです。