こんにちは😃ぐっさんです。

今日は背中の痒みの症例を書きたいと思います。

患者の年齢は30代女性で、いつも定期的に通ってくださっている方で、普段は桂枝茯苓丸と当帰建中湯を服用していると体調がいいです。

土用（1/17〜2/3）までが冬の土用ぐらいから痒みが悪化していたそうです。その時に苓桂朮甘湯を服用していると、痒みはましになっていたそうです。

しばらく続けてもらっていると、違うところに痒みが出てきたという事で、土用の影響が終わったせいかなと考えて、当帰建中湯に変更したところ、痒みが酷くなっていると言われました。

そこで、改めて問診をし直しました。

「天候の変化で症状はでますか？」

患者「そんな感じはないです。」

「夜中に痒みが強くなりますか？」

患者「痒くなる場合もありますが、いつ痒くなるかわかりません。」

いつ痒くなるかわからない…少し考えてここにヒントがあるのではないかと考えて、もう少し掘り下げて問診する事にしました。

痒みがでる条件として

・1人でいる時にふと痒みがでる。

・下着を着替える時にでる場合がある。

・仕事をしている時にもでる場合があるが絶対ではない。

・仕事場で少し苦手な人と喋る場合に痒みがでる。

ここで気になったのが、苦手な人と喋った時に痒みがでるというキーワードがあったので、それに関係する問診をしました。

口の渇き、寝汗、小便の量、首すじの張りはどうですか？

口の渇きはないが、仕事中は水分がとれないから、休憩中にしっかり飲んでいる。寝汗や小便の状態が少ないとは感じない。首すじの張りは感じているが、そんなに酷いと感じたことはないとの事でした。

これを聞いて、私の考えが正しければ、おそらく、気の籠りから痒みがでていると考えられますので、まず、施術する前に、柴胡桂枝乾姜湯を服用してくださいと、1服服用させたところ、10分ほどで首すじの張りがとれてきたとおっしゃっていました。

鍼灸を施術を行った箇所が行間、復溜、背部置鍼と接触鍼を行って、柴胡桂枝乾姜湯を1週間分をお渡しして、3日後に連絡くださいとお願いして帰ってもらいました。

後日、患者さんから連絡があり、痒みが全てなくなったとの事でした。