東洋医学と西洋医学の違い
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多くの方が東洋医学って名称はよく聞くけど、本当に効くの?とか、何か怪しい治療じゃないの?っと疑問を持たれている方が多いと思いますので、少し西洋医学と比較して書いていきたいと思います。
東洋医学は、そもそもどういった治療かと言いますと、患者さんの訴えている内容と体質なども考慮して、いつから症状が出て、どういった時間帯に症状が悪化するかなどを患者さんからじっくりとお話を伺って、あらゆる視点から色んな可能性を導き出して、処方や施術方法を考えます。
鍼灸の治療方法や漢方の処方があっていれば、症状が軽い場合であれば、漢方を服用してから10分〜30分で効果が出てきますし、慢性の場合ですと、5日ぐらい服用してもらうと、患者さん自身が今までしんどかった事が、少し楽になってきていると実感されます。
一方、西洋医学はどういった治療かと言いますと、専門分野が細分化されすぎており、患者さん自身で探していかないといけなくなります。西洋医学の薬は、根本治療ではなく、どちらかというと対処療法になっていますので、基本的な風邪やウイルス、菌類を除いては、治らない前提で薬は作られているため、場合によっては一生飲み続けなければいけなくなってきます。
また、西洋医学は、基本的には血液検査などのデータを基に処方が考えられているため、患者さんの訴え自体を聞き入れて治療法が選択されているというよりは、マニュアルに従って行われていますので、患者さんにとって良い治療法かどうかはわかりません。
その際たるものが、病院などで保険適用の漢方ではないでしょうか。
保険によって安く漢方を適用することができて、世間一般に広まったのは非常にありがたいことです。しかし、西洋医学の漢方は、本来、体質や症状などを考慮して処方を決めるのではなく、病名に処方が縛られているため、病名が当てはまらないものは、保険適用にはなりません。そのため、本来の症状や状態にあったものを患者に提供することができず、よくなっていかないとか、効果が出るのに最低でも4ヶ月ほどかかりますなどと患者に促す医療従事者もいらっしゃいます。
その代表的なものが、こむら返りの漢方(芍薬甘草湯)ではないかと思います。
筋肉が攣る症状などで、緊急のアプローチとしてはいいのですが、当てはまる病名に対しての処方に留まるため根本的には改善していきません。
東洋医学と西洋医学は全く違った性質を持った学問ですので、これを読んでみて治療院選びの参考になったら幸いです。