風邪のぶり返しの症例
こんにちは、ぐっさんです。
今日は、風邪のぶり返しの症例を書きます。
患者の年齢は50代女性で、5月21日から風邪をひいて一旦よくなったが、症状がぶり返したため、市民病院に診察を受けたそうです。
まともに問診もされず、葛根湯を渡されたが、一向に良くならないために今回、相談を受けた。
5月25日土曜日に患者さんの症状を聞くと、食欲もあまりなく、夜になると熱が上がるとのことでしたので、脈診はせずに、「傷寒論の陰陽易差後労復病」の「傷寒差己後更発熱…」を参考に半表半裏の施術を行い、それにともなった漢方薬をおすすめしたところところ、2日ほどで、熱は出なくなり、頭痛も無くなったとのことでした。
少し咳が出るのと、まだ完全に食欲が戻っていないとのことでしたので、「金匱要略」の血痺虚労病の「虚労裏急悸衂…」からの条文を参考に漢方をお渡しして、現在は経過を見ています。
漢方名は誤解を招くといけないので、記載できませんが、治療における考え方の参考になったら幸いです。
基本的に夏風邪は汗がかきやすいため中々治らないので、体調には気をつけてくださいね。