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奈良県橿原市にある鍼灸院・接骨院

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妊娠中のトラブルに対する漢方の考え方!

こんにちは😃ぐっさんです。

今日は妊娠にまつわる話しを書きたいと思います。

昔から妊娠期間が十月十日と言われていますが、何故、こうなっているかを説明できる人はいないので今回、脈経の『平妊娠胎動血分水分吐下腹痛証第二』を調べることにしました。

古典において、1ヶ月目は足の厥陰肝経を養われ→2ヶ月目足の少陽胆経→3ヶ月目手の厥陰心包経→4ヶ月目手の少陽三焦経→5ヶ月目足の太陰脾経→6ヶ月目足の陽明胃経→7ヶ月目手の太陰肺経→8ヶ月目手の陽明大腸経→9ヶ月目足の少陰腎経→10ヶ月目足の太陽膀胱経

の経過を経て出産に至ります。

わかる方はもうお気づきかもしれませんが、手の少陰心経と手の太陽小腸経が存在しません。

漢文を記載すると

手太陽少陰不養者下主月水上為乳汁活児

ようは、手の太陽小腸経が乳汁(母乳)を主り、手の少陰心経が経水(生理)に深く関わっているので、胎児を養うのに関係しないことから10ヶ月になっているのではないかと考えられます。

だいたい、妊娠5ヶ月になってくると太陰脾経が働くようになってくるので、食欲が湧いてきて、胎児が熱を帯びて来ます。

この時期から漢方の考えでは、胎児に熱を帯びすぎないようにするための治療を行なっていきます。(身体のオーバーヒートを起こさせない)

この時期ぐらいから、西洋医学では、妊娠高血圧や、妊娠糖尿病などが起こってきますので、あながち治療の方向性としては間違っていないと思います。

だいたい、逆子と言われるのが、8ヶ月とか9ヶ月によく言われますので、おそらく出産に向けて精神的な不安が影響してくるのではないかと思います。(西洋医学では原因不明)

妊娠中期や後期になっても悪阻が治らない方は、普段から常温や冷たいものを飲まれている可能性がありますので、極力冷たいものや、常温の飲み物を控えていただくと比較的にマシになると思います。

それでもダメな場合は、漢方を試してみるのもいいと思います。

漢方は一般の方にとって妊娠中に使えるとは、思っている人は少ないですが、昔の人の知識は非常に素晴らしいものがありますので、ぜひ試してみて下さいね。