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奈良県橿原市にある鍼灸院・接骨院

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耳鳴りの症例

こんにちは、ぐっさんです。

今日は、耳鳴りの症例を書きたいと思います。

患者の年齢70代後半の女性

更年期過ぎから、右耳を突発性難聴の後遺症でその後耳鳴りずっと続いており、ちょうど1年半前に左耳も突発性難聴になりその後の耳鳴りが中々治らず、突発性難聴で専門の整体院に通ったが全く変化がなかったとの事でした。

基礎疾患として糖尿病、高血圧

その他の症状として、左右の膝の痛み、腰痛

これだけ、時間が経ってから、すぐに症状が変化することは、難しいと説明させていただきました。

今回、更年期付近から症状が悪化していることと、婦人雑病の温経湯の条文の1條前の文章に「腰背下根氣街氣衝急痛膝脛疼烦」「奄忽眩冒狀如厥癫惑有憂慘悲傷多嗔此皆带下非有鬼神」
をもとに、温経湯を服用してもらっていると、夜だけ耳鳴りの症状がましになっているとのことでした。

3ヶ月服用していただいて、最近、耳鳴りの症状に変化がないとの事でしたので、婦人科疾患によることは間違いないが、当帰建中湯などの、当帰剤や、小柴胡湯のような柴胡剤は考えにくい。

そこで考えたのが苓桂剤で、この組み合わせは、衝脈に働くと言われおり婦人科に非常に関連性が高いと言われています。この処方が使われいる漢方は、痰飮欬嗽病、奔豚氣病に記載があります。

今回使用したのが痰飮欬嗽病に記載されている苓桂五味甘湯です。

参考にした全部は写真で添付しますが、特に参考にした文章が「手足痺其面翕然如醉狀因復下流陰股小便難時復冒者」です。

とりあえず1週間、服用してもらったところ、小便が出過ぎて困るから前の漢方がいいと言われましたが、それだけ体が変化しているということは、非常に効果がでているのでさらに1周間服用してもらったところ、今度は、右足の痛みが無くなってきているとの事でした。

更にもう1週間、服用してもらったところ、日中の耳鳴りが格段に減ったとの事でした。

完全に良くなったわけではありませんが、いい結果が出ているみたいでよかったです。

考え方の参考になったら幸いです。
※患者の掲載許可済み