月経が中々来ない方に疲労の漢方をオススメして生理がきた症例
こんにちは、ぐっさんです。
今日は、月経が中々来ない方に疲労をとるものをオススメして生理がきた症例を書きたいと思います。
患者の年齢は30代女性で、出産後から月経が来なかった方で、当院で婦人科の治療を行って毎月生理が来るようになった方のお話です。
普段は、血を補うものと瘀血をとるものを服用していると体調がいい方です。
2月ぐらいから仕事がだんだんと忙しくなり、最近中々休めないと不安漏らしていらっしゃしました。
2月の末に生理予定日であったのに中々来ないこともあって、半表半裏の漢方と瘀血をとるものに変更するようにお伝えして4日経過しても生理が来ないとおっしゃられましたので、今度は、瘀血をとるものとと血を補うものに甘ものを加えてどう変わるかと2日ほど服用してもらったがこれでも生理が来ないとおっしゃったので、患者さんの最近の出来事を思い返して、2月ぐらいから仕事が忙しくなったと言う内容と、七合という書籍から疲労をとる漢方で良くなった内容を思い出して、他の処方を一旦、ストップして疲労とる漢方だけ服用するようにオススメしたところ、服用して3日後に、「昼から腰痛、夕方から肩凝り、頭痛、胃がムカムカ、だるさ、浮腫みが出ています。あと、朝から風邪をひいたときの喉の痛みではなく、熱いものを飲んだ感じるような喉の痛みがずっとある。」
とラインで連絡があり、詳しく電話でお話しさせてもらったところ、生理の予兆ではないかと考えて、生理用の漢方に変更した。
次の昼ぐらいに、LINEに連絡があり、生理がきたとのことでしたので、一安心しました。
今回は、患者さんが体の状態に応じて、漢方を変更してもらったことが、良い結果に繋がったと思います。
一般的な漢方のイメージですが、何年も服用しないと思っている方も多いですが、状態に応じて薬を変更していけば、非常に早く効果が実感できると感じていただけたら幸いです。
ちなみに、七合(荒木性次著)の内容には産後から生理が順調ではなく、非常に体が弱いことから、血を最初から補うだけの体力がないからまずは、疲労を回復させるもの服用させたところ、7日ほどで気分明瞭になって身体も軽くなったのでこれだったら、血を補う治療行っても問題ないと考えて、血を補うものに膠飴を加えて、数日服用させたところ、患者さんから連絡があり、逆に体調がすぐれないと連絡があったので、再び疲労を補うものを服用させて良くなったという内容です。
傷寒雑病論の理屈から考えれば、血を補うのが定石ですが、臨床は教科書通りの患者さんばっかり来るわけではありませんので、しっかり患者さんの話を聞いて対応することが非常に重要だと七合と今回の症例が非常に勉強になりました。