夏風邪について
こんにちは、ぐっさんです。
今日は夏風邪の症例を書きたいと思います。
基本的には、夏風邪は治りにくいと言われています。それは、夏は非常に汗をかきやすく、汗をかけばかくほど、治る体力を奪われていって治りにくいと言われています。
今回は症例を通して傷寒雑病論を通して解説していきたいと思います。
古典は、読むのも大変ですし、理解するのも難解です。ただ古典のルールを知ればそういう理由でこの処方が使われいるのかって納得すると思います。今から勉強したい人の参考になれば幸いです。
患者の年齢は40代女性で、今回子供が風邪を引いてから段々と風邪症状が出てきたと、電話相談を受けました。
遠方の方なので、事前に生理の状態を確認したところ、ちょうど2〜3日前に生理が終わったとのことだったので、「熱入血室」ではないかと考えた。(傷寒論 太陽病下18条と婦人雑病3条は同一文章)
基本的に傷寒病(風邪は症状がすぐに変化するので難しい)は難しいですが、今回の病の条件として、生理から症状が悪化していることが考えられますので、迷うことなく半表半裏にいくものをオススメした。
すると翌朝には熱は下がったが、代わりに側頭部に頭痛の症状が出てきたとのことだったので、悪化しているのではないかと言われたことから、おそらく熱が抜けきらなくて症状が残っていると考えられので、半表半裏で少し表にいくようなものは手持ちにありますか?っと尋ねたところ手持ちないとのことだったので、その日は、カロナールで様子を見ることになった。
漢方が届くまではカロナールで様子をみたが、結局のところ、頭痛がとれなかったそうです。
次の日の夕方に表の熱を捌く漢方が手元にきて、その日のうちに2回分服用するようオススメして翌朝連絡くださいとお願いした。翌朝、患者様から連絡があり、頭痛の症状は少し残っているがほぼ症状が残っていないとのことでしたので今日はこの漢方を服用して、明日からは、養生用の漢方を服用するよう指導した。
基本的には、患者さんの状態がはっきり理解できれば、脈診まで必要がないこと理解していただければ幸いです。
今回の関係する漢方の条文は、参考までに写真で添付しますので、興味がある方はみてみてくださいね。