お天気病と皮膚疾患
こんにちは、ぐっさんです。今日はお天気病と皮膚疾患の症例を書きます。
患者の年齢は、30代男性で子供のころよりアトピー性皮膚炎を持っている方です。
梅雨になる前ぐらいから、天候の変化、関係無しに日によって皮膚の痒みの症状が変化していることから、これはもしかしてお天気病による問題ではないかと想像できます。
そこで参考にしたのが、傷寒雑病論の痉湿暍病の湿病の18条です。
風濕相搏一身盡疼痛法當汗出而解値天陰雨不止醫云此可發汗汗之病不愈者何也蓋發其汗汗大出者但風氣去濕氣在是故不愈也若治風濕者發其汗但微微似欲出汗者風濕俱去也
簡単に解釈をすると、天候の変化で体の痛みが出る方は、汗をかけばよくなります。逆に症状が治らないのはどういうことですか?大量に汗をかいたために、風だけ取り除かれて、湿気だけが取り残されたために、症状が残ったと考えられます。風と湿を除きたい場合は、少しずつ汗をかかせることによって、風と湿が抜けていよくなります。
湿気に対するものをおすすめしたところ、以前よりも痒みが減ったとのことです。
お天気病は他の病と違い一気に改善することは難しいですが、考え方の参考になったら幸です。