東洋医学では非常に重要な虚実
こんにちは、ぐっさんです。
今日は、虚実について少し書きたいと思います。
漢方を勉強する上では、切っても切り離せないものでここをしっかり理解していないと、いきなり病の段階を理解せず、発汗させてはいけない人に、大量の汗をかかせたり、下してはいけない人に、下剤をかけて、後の対応が大変になったりするので、注意が必要になってきます。
現代医学的漢方のケースだと、虚実を理解するのが難しいことを見越して、虚実療法を治療をする抑肝散加陳皮半夏や加味逍遙散‥‥などの処方が多く存在する。(虚実を理解するには、しっかりと傷寒雑病論を読みこなさないといけない。)
虚実を両方治療するんだから、素人からすればそこそこ効果あるんじやないと考えがちだが、実は薬の種類が増えれば増えるほど、漢方の効き方がまろやかになっていくが本来効かせたい症状に対して、効果が出ないというデメリットも存在しています。
傷寒雑病論では虚実がわからないケースの場合、どういうふうに解釈されているかというと虚実が判断できない場合は虚から治療するという鉄則です。
この事を理解するのに、重要なところは、傷寒論の太陽病中編の74条になります。
傷寒陽脈澀陰脈弦法當腹中急痛者先興小建中湯不差者興小柴胡湯主之
急にお腹が痛くなった場合は、まずは小建中湯を服用させて治らない場合は、小柴胡湯(一概に言えない)を服用させることになります。
漢方を少しかじっている人だったら、腹滿寒積聚病を参考に柴胡剤をパッと思いついて使いたいと思うかもしれませんが‥‥(^_^;)
それほど、虚実の判断が簡単ではないので、わからない場合は、虚からすることが非常に重要になります。
漢方は素人判断では、中々治療がうまく行かないので、ぜひ専門家に相談してくださいね。