風邪の症例
こんにちは😃ぐっさんです。
裏を先に治療して表を後からする治療法を選択しないと早く治らないとわかる風邪の1症例
患者の年齢は40代の男性です。
患者が遠方という事もあって、電話とメッセンジャーでの対応になりました。
朝から発熱、身体のだるさ、発汗があり食欲もあるとの事です。
患者さんに手首の脈の状態を確認してもらったところ、しっかり握りこまないとわからないとの事でした。
たぶんこの症状の場合、まず裏をよくしてから表を治さないとよくならないと患者さんに説明したうえで、少陰病の桂枝湯とよばれている漢方が患者さんには適していると思いますが、年末という事もありドラックストアなどで買える処方がいいと仰られたので、太陽病下編19条の漢方を服用するようおススメした。
何故、少陰病の桂枝湯が良かったかと言いますと発熱しているのに脈が沈んでいて身体がだるいと症状がでていることから、陽気が少ないのではないかと考えた。
参考文書は少陰病の21條
少陰病始得之反發熱脈沈者麻黃附子細辛湯主之
麻黄二兩去節 細辛二兩 附子一枚炮去皮破八片
右三味以水一斗先煑麻黃減二升去上沫内薬煑取三升去滓温服一升曰三服
傷寒論の発汗後病の文書が参考になっています。
發汗多亡陽讝語者不可下與柴胡桂枝湯和其榮衞以通津液後自愈此一卷第十七篇凡三十一證前有詳說
年が明けてから患者さんから連絡があり、熱は下がって発汗も落ち着いてきたが、今度は鼻水がでて後鼻漏の症状がでていることと、喉が乾燥して痛みがでていて、だるさは未だに改善していな事から、少陰病の漢方をおすすめしたところ、2〜3日でほぼ体調がよくなったそうです。
今回は先に裏を治療をしてあげないと症状が改善しない事がよくわかる症例でした。
考え方の参考になったら幸いです。