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奈良県橿原市にある鍼灸院・接骨院

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中耳炎の症例

こんにちは😃ぐっさんです。

今日は左耳の中耳炎の漢方鍼灸症例を書きたいと思います。

年齢30代女性で、もともと産後から体調不良の訴えを持っている方です。

なったきっかけは、当院に来られる3日前にプール行ってからなんだか耳に違和感があり、一日中前ぐらいから症状がだんだんと悪化してきたとの事です。

朝は、痛みがあるものの比較的に症状はましだが、夕方になってくると疼くような痛みになってきて、痛みで寝れないとの事でした。

この症状から考えれる事は、プールから症状が悪化しているから労、次に夕方から症状が悪化する事から半表半裏とあると考えて柴胡剤、後一つとして、夕方から症状が悪化している事から湿による問題も考える事にしました。

夕方から症状が悪化している事と疼くような痛みがあることから、柴胡剤を選択する事に決めました。

そして、患者の症状として、疼くような痛みがある事から、枳実が入った処方を考えた時に、大柴胡湯と四逆散をどちらかにしようと考えました。

※新古方薬嚢では、枳実の働きとして熱をさまし、しこりを消すの効あり。又痛みをゆるめ腫れを去る、故に諸の熱實病又は癰腫等を治するに用ひらる。

便通はでているとの事でしたので、もともと血虚の方に大黄を使って下してしまうと、あまり好ましくない事から、傷寒雑病論の四逆散を選択しました。

ちなみに四逆散は傷寒論の少陰病の38條になります。

鍼灸で施術を行った場所は、左耳の周辺に接皮置鍼と本治法として大陵、太白、行間と背部置鍼と接触鍼を行いました。

患者さん自身が耳鼻科に行きたいとおっしゃっていましたので、後日身体の状態を連絡していただくようにお願いして、施術終了後にクリニックに行ってもらいました。

クリニックでは、ロキソニンと抗生物質を5日分もらったそうです。

ロキソニンは当院に来た日に1日服用しただけで、痛みがましになっているとの事でした。

当院に来てから3日で症状がましになっている事を耳鼻科の先生に伝えたところ大変びっくりされたそうです。

施術の考え方が参考になったら幸いです。