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奈良県橿原市にある鍼灸院・接骨院

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こんにちは😃ぐっさんです。

今日は頚部捻挫による鍼灸、漢方症例を書きたいと思います。

患者の年齢は30代女性です。

10日前に急に首が痛くなり、救急車で某医大に運ばれて、頚部捻挫と頸椎ヘルニアと診断されて職場の近くの整形外科に通っていたが一向に良くならないと当院に駆け込んで来られました。

その他の症状を聞いたところ、生理が10日ほど遅れているとの事と、上を向くと胃が気持ち悪くなるとの事でした。

食欲はあり、風邪のような症状もないとの事でしたので、柴胡桂枝湯を施術する前に一服服用してもらいました。

※通常であれば、生理予定日に生理が来ていないのであれば、小柴胡湯を使います。

一服して5分ほどで首が少し回す事が出来ましたので、生理の始まる前兆ではないかと考えました。

鍼灸で使用したツボは大陵、太白、行間プラス背部に鍼を行なったところ、痛みがほぼなくなっていましたので、柴胡桂枝湯を2日分お渡しして帰ってもらいました。

2日後来院してもらったところ、生理が来始めたとの事でしたので、小柴胡湯に漢方を変更しました。

今回、参考になった條分は傷寒論の太陽病下の19條です。

傷寒六七曰發熱微惡寒支節煩疼微嘔心下支結外證未去者柴胡桂枝湯主之

柴胡桂枝湯

桂枝 黄芩 人參各一兩半 甘艸 半夏二合半 芍藥一兩半 大棗 生薑 一兩半 柴胡四兩 

右玖味以水柒升煑取三升去滓溫服

基本的に柴胡桂枝湯は桂枝湯半量と小柴胡湯半量を合わせた処方になっています。

非常に面白い症例でしたので、考え方の参考になったら幸いです。