産後から体調が悪い方の症例
こんにちは😃ぐっさんです。
今回は産後から体調が悪い方の症例を書きたいと思います。
患者の年齢は50代女性です。
20代前半に子供産んでから体調が悪いとの事です。
他の症状として、肩凝り、側頭部、前頭部の頭痛、唇が荒れる、喉がつまる感じ、乗り物酔いしやすく、アザができやすい、不安感もあり、イライラもあり、気が沈みやすいとのことです。
現在、生理はありません。
現在、精神科に受診されていて、精神系の薬を5種類ほどと睡眠薬を10年前から服用しているそうです。
既往歴として、40代に入って腎盂腎炎を患われました。
通常であれば、産後から体調が悪い場合金匱要略 の婦人産後病を参考にしますが、今回は、婦人雑病からをオススメしました。
基本的にこの漢方は、血虚プラス瘀血があるタイプの方に使用します。
今回のポイントは年齢や産後の体調も勿論重要ですが、もっとも参考にしたところ婦人雑病の8條の憂慘(ゆうさん→うれい)悲傷(ひしょう→悲しみ)多嗔(たしん→怒り)此皆带下のところと9條の手掌烦熱唇口乾燥を主に参考にしました。
とりあえず、1週間服用してもらったところ、肩凝りの症状や精神的な不安も減り、足の浮腫みも減っているとの事です。1週間で血に問題がある方が全て改善するわけではないですが、身体に変化がでていて、良かったです。
患者さん自身が今まで西洋薬を飲んでもあまり変化がなかったが、漢方を1週間服用するだけでこれだけ変化するものかと、驚いていらっしゃいました。
漢方の古典の考え方の参考になったら幸いです。