不安神経症の症例
こんにちは😃ぐっさんです。
今日はむかつきと吐き気の症例を書きたいと思います。
患者の年齢は80代女性で、3年前に子供を事故で亡くしてからだんだんとむかつきや吐き気などの症状がはじまったとの事です。
現在、旦那さんと2人暮らしをしているが、旦那さんとの会話が成立しないため、イライラする感情が絶えないとの事です。
その他の症状として、肩と首すじの張り、口渇、便秘気味、小便の量は少ない、めまい、足が冷えるなどの症状がありました。
既往歴として、20年前に頸椎の手術、5年前に水疱性類天疱瘡(自己免疫疾患)、大腸ポリープ、白内症などがあります。
問診で、子供が亡くなってから症状がでていることから、奔豚気病によるものかと考えましたが、口渇、小便不利、首肩の張り、イライラ、下半身の冷えがある事から太陽病下の漢方がいいのではないかと考えた。
1週間分をお渡して様子をみる事にしました。
2日後、患者さんから連絡があり、この漢方を飲み始めた時に、ものすごく吐き気がしたので、そこからは半量にしているとの事でした。
好転反応かどうかがわからないので、直ぐに来院するように指導して、再度問診したところ、以前より吐き気やむかつきは減ってますか?っと尋ねたところ全く症状が変わっていないとの事でしたので、これは奔豚気病だと考えて、4日分お渡しして様子をみたところ、吐き気と胃のむかつきが減ってきたとの事なので、更に1週間分お渡ししたところ、ほぼ吐き気とむかつきはなくなったとの事でした。
ただ奔豚気病でなっている場合、漢方では症状は改善できたとしても、根底の部分は自分自身で解決しないといけない部分になってきますので、しばらくは、サポートが必要になってきます。
考え方の参考になったら幸いです。