こんにちは、ぐっさんです。

今日は、自閉スペクトラム症の方の嘔吐の症例を記載したいと思います。

患者の年齢は、10代男性で、今年高校に入学したとの事です。

学校の先生に会うと、嘔吐をするという事で、何とか改善できないかと親御さんと一緒に相談を受けた。

体格はぽっちゃり系で、汗っかきで、皮膚に湿疹がありました。

野菜はあまり食べず、清涼飲料水をよく飲むとの事です。

問診の終わりに、実は、中学校の最後に嘔吐が原因で学校に行けなかったとのことでした。

おそらく、先生に会うことがかなりの恐怖であることは間違いないと推測することができる。

色々問診させていただくと脾胃の働きが弱いことはわかりましたが、治療を行う上で大事なことは、患者様の主訴が非常に重要になってきますので、今回は嘔吐の治療からすることにしました。

おそらく、この症状は金匱要略の奔豚気病では間違いないと思うが、症状が似ている（太陽病下の漢方）も選択肢もあることを患者さんに示唆した。

ただ、太陽病下の漢方の場合、嘔の症状はないので今回のケースの選択肢としてはまず考えられないので、奔豚気病の漢方を使おうと考えた。

鍼灸は、奔豚気病を参考に配穴を考えて施術を行った。

1週間後、来院してから嘔吐が出なくなったとの事でした。

治療の考え方の参考になったら幸いです。