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奈良県橿原市にある鍼灸院・接骨院

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こんにちは、ぐっさんです。

今日は土用における、漢方症例を書きたいと思います。

患者の年齢は50代男性で、普段は膝関の治療を漢方でされている方です。

1月17日(水)夕方18時ぐらに連絡があり、今日の昼過ぎぐらいから腰が重く痛いとLINEに連絡があり、お腹が空いた感じがないとのことでした。便通はどうですか?っと伺ったところ、朝1回便は出たがいつもより、少し緩いとのことでした。

腰に重たいのが乗っているような感じがする(陽気が乏しい)ということでしたので、手持ちにある真武湯を服用指導して様子を見ることにしました。

次の朝にLINEで症状を確認したところ、腰痛はマシになったとのことでした。

今回は土用腎が弱りやすい時期)の時期に症状が発症していることと土用なのに食欲もないこととから傷寒論(漢方の原典)の少陰病の36条を参考にしました。

少陰病ニ三日不已至四五日腹小便不利四肢沉重疼痛自下利者此爲有水気其人或小便利下利或嘔者眞武湯主之

腎(脳も)どちらも乾きを嫌うが、少陰は怠けても水が溜まる。そこでその水を下から抜き、又乾いて熱を持った所があれば、潤してやれば良くなるので、蒼朮で小便と大便のバランスを整え、片寄った水は茯苓でバランスをとって、芍薬で血行の渋りを助けて、生姜附子は良く陽気を補う。

傷寒論は基本的に6つの段階に急性病を分けていて、太陽病→陽明病→少陽病→太陰病→少陰病→厥陰病に病が進んでいきますが、臨床では教科書的には病が進むとは限りませんので、今回はこの説明は控えます。

土用の時期は、脾胃の働きが活発になる分、腎の働きが低下しやすいために、腰痛やめまいや、浮腫の症状や人によっては血圧が上がるなどの症状を訴えられますので注意が必要です。

東洋医学の考え方の参考になったら幸いです。