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奈良県橿原市にある鍼灸院・接骨院

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東洋医学における物事のみかた!!

こんにちは、ぐっさんです。

今日は東洋医学における物事の考え方について少し書きたいと思います。

先日とある講習会で薬剤師の方に質問を受けまして、漢方を出す先生によって考え方が全く違うから信用できないとのことでした……。個人的にはよく聞く話だと思いましたが、そんなことで漢方の勉強を挫折するのもどうかなって思いましたので、少し書いてみたいと思います。

基本的な本の考え方は同じなのですが、漢方を習ってきた環境によって考え方は変わってきます。

最終的には、患者さんが服用して症状が良くなってくるかが問題になって来るかと思います。

参考までに私が行っている古方漢方(※新古方薬嚢を参照)の治療における考え方の7つを少し書きたいと思います。

方治要領の1は証治(傷寒雑病論)の例を説く方法

方治要領の2は陰陽虚実寒熱を本として考えて病を分ける方法

方治要領の3は病の原因を主として治することをする方法

方治要領の4は新しい病気か慢性的な病気かによって区別する方法

方治要領の5は最初に発病した時期(春、夏、秋、冬、四季の土用)によって治療する方法

方治要領の6は老若男女によって治療する方法は異なってきますので、それを理解した上で治療を行う方法

方治要領の7は1〜6を総合的に考えて理論で物ごとを捉えて行くと運によってたまたま治ったということがなくなってきます。病は症状が出た時にすぐに行えば、早く良くなってきますが、長い間、病を放置していると中々治りにくくなってきます。方治は丁寧に行う必要があり、患者の病状の変化を注意して経過を追っていかないと、結果として治療が難しくなります。

漢方の臨床をしていると、正直なところ、えっ?これって大丈夫なの?って思うことが多々ありますが、そういうときこそ、冷静になって1〜6までの内容を思い返して行うと案外簡単に良くなったケースも非常に多いです。

また、無理に治そうと焦らないことが肝腎で、病を無理に治そうとすれば邪道(間違った考え方)に陥る恐れがあり、治療に手古摺る場合はいくら焦っても駄目になって、焦れば焦るほど治療がこんがらがってくるので、そういった場合は、一歩退いて考える方が、良い方法がうまくいく可能性があります。

よく鍼灸師の方や薬剤師の方に簡単に漢方を勉強をする方法がないかと言われますが、毎日丁寧に古典慣れしたしんでいただいた方が、確実に実力が積み上がっていくと思いますので、毎日1行でもいいので読むことが大切だと思います。

わからないことがあれば、質問していただければ、わかる範囲でお答えできればと思っていますので、何なりと聞いてくださいね。