夏風邪パートⅡ
こんにちは、ぐっさんです。
今日は、夏風邪の症例パートⅡを書いて行きたいと思います。
患者の年齢40代女性。7月1日の昼間に患者さんから連絡があり、現在、38度の熱があるとのことでした。
生理予定日はいつですか?っと伺ったところ、まだ来ていないとのことでしたので、「熱入血室」に入っていると考えて漢方をオススメした。
婦人傷寒発熱経水適来晝日明了暮譫語如見鬼状者此𤔡熱入血室治之無犯胃氣及上二焦必自愈
この条文は婦人雑病2条と太陽病下編18条に同一文章がある。
次の日に熱は下がったが生理がまだ来ていないということだったので、とりあえず生理がきたら連絡くださいとお願いしたところ、7月3日の午前中に生理が来たと連絡があったのでそのまま2日間は同様のものを服用するようオススメした。
生理がきてから2日後に患者さんから連絡があり、朝から頭痛をしているとのことだったので、半表半裏でも表にいくものに変更するようオススメしたところ、頭痛の症状は少し減っているとのことでした。
女性にとって生理とは子宮に血が集まって来ることによって、表の働きが虚ろになってきますので、当然のことながら、皮膚の状態も悪くなりやすいし、風邪も非常に引きやすくなります。
以前こられていた患者さんで、生理中に葛根湯を飲んでから、顔面麻痺になった方もいらっしゃいますので、女性の方はくれぐれも、生理中は特に葛根湯や麻黄湯のような無理やり発汗するような処方は極力控えてくださいね。
東洋医学の治療の考え方の参考になったら幸いです。