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奈良県橿原市にある鍼灸院・接骨院

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東洋医学のすすめ方

こんにちは、ぐっさんです。

今日は、胃もたれの症例を書いて行きたいと思います。

クライアントの年齢は50代男性の肉体労働をされている方で、普段から小建中湯を服用していて体調が言い方です。

最近、胃のところがつかえるような症状があるので、どうしたらいいかと相談を受けました。そこから、傷寒論の太陽病下編の19条を参考に柴胡桂枝湯を服用するよう指導した。

19条の条文「傷寒六七日発熱微悪寒支節烦疼微嘔心下支結外證未去者柴胡加桂枝湯主之」

この漢方を服用して、少し症状がマシになっているということで、小建中湯に変更してくださいとお願いしたところ、胃の支える症状がまた出てきているとのことだったので、これってもしかして、心下痞の症状で、瀉心湯類の症状ではないかと考えた。

そこで参考にしたのが、太陽病下編の22条を参考にすることにした。

22条の条文は、「傷寒五六日嘔而発熱者柴胡湯證仍在者復興柴胡湯此雖巳下之不𤔡逆必蒸蒸而振却發熱汗而解若心下滿而鞭痛者此爲結胸也大陷胸湯主之但滿而不痛者此𤔡柴胡不中興之宜半夏瀉心湯」

ここでの鑑別重要なのは、心下痞なのか心下満なのかが非常に重要になります。心下痞のケースでは、お腹の支えだけで押しても痛くはないが、心下満の場合は押すと痛いのが特徴的です。

通常このケースの場合は3つの瀉心湯から選択します。今回は、処方名は記載しますが、この話を書くと非常に長くなるので控えます。

半夏瀉心湯、生姜瀉心湯、甘草瀉心湯が選択することができます。

今回は、半夏瀉心湯を服用するよう指導したところ、2日で症状がだいぶ落ち着いてきたということで、そこから、1日だけ柴胡桂枝湯に変更してから小建中湯に変えてもらったところ、胃の支えがまったく無くなったとのことでした。

考え方の参考になったら幸いです。