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奈良県橿原市にある鍼灸院・接骨院

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顔面の痙攣が服用2日で改善した症例

こんにちは、ぐっさんです。

今日は、顔面痙攣の改善症例を書きたいと思います。

患者の年齢は50代女性

2週間前から左の顔面が痙攣して、マッサージや病院に通っているがいっこうに良くならないと当院を来院されました。

現病歴としては、産後から腰痛があることと、更年期の影響か3年ほど前から生理不順で病院にかかっている。その他の症状として、便秘で悩まれている。

西洋薬の服用状態は確認できないが、病院処方の加味逍遙散と大黄甘草湯を服用されている。

西洋医学的な漢方の使い方は、よく理解できないが、虚実両方治療した上に、陽気が乏しい方に大黄加えて、陽気を滅ぼす治療が正しいのかは、正直なところ全く持って理解できない。

まずこの患者さんのケースの場合、治療として考えられることは、①産後から腰痛が悪化していることから、血虚による問題。②顔面の痙攣がでた時期が土用のになる2日前から症状が出ていることが、非常に参考になる。

東洋医学の治療の順番の前提は、先表後裏が非常に重要になって来るので、治療を始める順番としては、顔面の痙攣をまず改善していく必要がある。

顔面がピクピク動く症状のことを、新古方薬嚢のP187茯苓についての解説の中に薬徵に曰く‥‥肉瞤筋惕なりと記載がある。

今回土用に症状が悪化していることから、体の水の代謝が悪いこと意味してきますので、水を捌く治療が必要になる。

ちなみに肉瞤筋惕という言葉は、傷寒論の太陽病中の8条の大青龍湯の中にも同様の文章が存在する。

もともとこの方は、便を自力でだす力がなくて、便秘になっている可能性があるので、今回は、痰飮欬嗽病を参考に苓桂朮甘湯を服用指導した。

ちなみにこの漢方の構成生薬は 茯苓 桂皮 白朮 甘草の4つです。

その後患者さんから電話があり、たった2日服用しただけで、顔面の痙攣がそれ以降出ていないとのことでした。

治療の考え方の参考になったら幸いです。