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奈良県橿原市にある鍼灸院・接骨院

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ぎっくり腰の症例

こんにちは、ぐっさんです。

今日は、ぎっくり腰の症例を書きたいと思います。

患者の年齢、30代女性でもともと産後からの体調不良で当院に通われている方です。

症状が発症した日にちは、11月5日の夕方に1歳児の子供を抱っこしてから、腰を動かすのも、捻る動作も辛いとのことで、腰の違和感そのものは5日の朝からあった。

丁度このとき土用が終わりに近づいていることもあり、脾をダイレクトに補う処方はあまりこのましくない。

腰部の痛みがでたきっかけは朝にも症状が出ていなければ、表にも裏に病があるのではないかと考えた。

患者に指導したのが、来院前に煎じ薬の柴胡桂枝湯をとりあえず2回だけ服用するように伝え、来院してもらった。

来院された時間が、夜の7時半で丁度筋肉に熱を持ちやすい時間だったので症状的には、あまり変化がないと言われた。

もし今日の治療をしても全く変化しないのであれば、もっと中の方に熱を持っている可能性があるのではないかと考えた。

今回、鍼灸で施術を行なった箇所は大陵、太白、行間と背部に置鍼を行なったところ、痛みが少しましとのことでした。

おそらく、筋肉にある熱が抜けてくる時間が朝の2時〜4時だと言われているので、はっきりと治療効果がわかるのが明日の朝なので、後日こちらから連絡する旨を患者に伝えして治療を終了した。

翌日、患者に連絡したところ、痛みはだいぶ改善しているとのことだったので今日1日は、柴胡桂枝湯を服用指導し、次の日から小建中湯を服用するよう指示した。

3日後に来院されて子供を抱っこすると違和感はあるがだいぶ改善しているとのことでした。

今回、参考にした漢方の条文は傷寒論の太陽病中の75条

傷寒中風有柴胡證但見一證便是不必悉具

を参考に柴胡桂枝湯を選択し、今回のケースは疲労によって症状が出ていることから、血痹虚勞病を参考に小建中湯を選んだ。

考え方の参考になったら幸いです。