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奈良県橿原市にある鍼灸院・接骨院

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風邪をひいても熱が出ない女性の方必見!

こんにちは、ぐっさんです。

今日は、風邪をひいても熱が出ないんですという方に是非見てもらいたい内容です。

今回は、少し難しい内容になりますが、傷寒論の少陰病を参考に少し解説したいと思います。

少陰病の定義とはどういう者なのかを古典の条文①②③を例題に出しながら少し書きます。

①少陰之為病脈微細但欲寐也

少陰の病とは、脈が微細(陽気が非常に乏しい)でただ横になりたがる

少陰病は、手の少陰心経と足の少陰腎経であり、これらの臓器又は関連の腑に問題を起こしやすい。手の少陰の表は手の太陽小腸経であり、足の少陰の表は足の太陽膀胱経です。

②少陰病欲吐不吐心煩但欲寐五六曰自利而渴者屬少陰也虚故水自救若小便色白者少陰形悉具小便白者以下焦虛有寒不能制水故令色白也

少陰病とは、吐きたいけど吐くことができなくて胸が苦しくてただ横になりたくてただ横になりたがる。その状態が5〜6日続いて、大便が自然に出て、喉の渇き(亡津液)を訴えるものは、少陰病である。腎が弱っているために、水を飲みたがって、自ら苦しみから逃れようとする。その場合、小便が透明のものは少陰病の病状が全てそろっている。下焦(腎)が弱て寒があるために、水を抑えて調整することができないから小便が透明になります。

③病人脈陰陽俱緊反汗出者亡陽也此屬少陰法當咽痛而復吐利

病人の脈が寸口、尺中が緊脈であるのに、反って汗が出ているものは、陽を失っているので、少陰病に属しているのでこの場合は、原則として当然、喉が痛んでその上に吐いたり下したりするである。

とりあえず、定義と簡単な訳を書かせてもらいましたが、基本的に、このような症状を起こしやすいのは、高齢の方と、生理不順や生理の時に体調や精神的に問題がある方や過労の男性によくみかけます。

特に当院では、女性患者が多いので、よく訴えられる症状として、夕方になったら、体が重くなって動けなくて、一休みしないと動けないとおっしゃる方や、風邪をひいても、熱が出ないで、喉だけが痛くて、長引いて治りにくいとおっしゃる方が非常に多い。たまに男性で、過労で喉の痛みで来院される方もいらっしゃいます。

高齢になって来れば、年齢的に気血が少くなってきますので当然このような状態になりやすいですが、婦人科の疾患のトラブルを持っている方は、基本的に気血は乏しくなっているので、先ほど記載した内容の症状を当然起こしやすくなります。

条文の解説では、少陰病になる日数は5〜6日と書いてありますが、原則であって臨床では、気血が乏しい人はすぐに少陰病になりますので、注意してくださいね。

先ほどから、条文の解説とこういった方に多く症状が出ますよとお伝しました。

簡単に分かりやすく書くと、少陰病とは、バッテリーの充電切れ!!によって体の中にある内の陽気が外に巡れない状態になっています。

要は、内の陽気を外に巡るように治療できれば、患者さんの症状は改善に向かいます。

東洋医学の治療の考え方が参考になったら幸いです。