花粉症によく使われる、小青龍湯
こんにちは、ぐっさんです。今日は、花粉症に良く使用される小青龍湯について書いていきたいと思います。
一般の方でしたら病院などやドラックストアで良く見かけるかもしれません。
花粉症といっても症状が多岐にわたるので、天候によって症状が変化する方、生理不順のある方、生理痛がある方、花粉症で夜に症状が悪化する方、水鼻だけの方、顔の火照り感などが1つでも当てはまる方は、この処方で悪化するケースがありますので、必ず漢方薬店や漢方薬局などの専門家にごう相談ください。
さて、この処方が傷寒雑病論で記載されているところが、傷寒論の太陽病中編、金匱要略の肺痿肺癰欬嗽上氣病、痰飮欬嗽病、婦人雑病に記載があります。
漢方の条文で1番理解しやすいのが太陽病中編になりますのでその条文を記載します。
傷寒表不解心下有水気乾嘔發熱而欬或渇利或噎或小便不利少腹滿或喘者小靑龍湯主之
小靑龍湯方
麻黄3g 五味子3g 乾姜 甘草 桂枝各3g 半夏5g 細辛3g
加減方もありますが今回は小青龍湯のみの説明にします。
小青龍湯の解釈において大事なとろこは、条文の「傷寒表不解心下有水気乾嘔發熱而欬」これを簡単に書くと表寒内水になります。表の不解があって心下に水がある場合は、ゲェゲェするが吐かない嘔と、発熱と咳が出るついうのが簡単な訳です。
新古方薬嚢の解説では、熱あり咳いづること激しく、咳激しき時は嘔気をさへ催し咽喉の乾かざる者、悪寒あって汗出でざる者、咳してうすき痰や唾を多く吐く者、全身に水腫あり小便少なくして咳出づる者、本方は又皮膚にブツブツを生じ痒みある者に効あり。胃中に水気が在ると云ふのが本方の主眼なり。本方はまた風邪より来る小便不利に効あり。となっています。
東洋医学の考え方だと、人間の体は胃と頭どちらが熱が多いのが正常かというと、胃の方が熱が多いのが正常と言われている。
逆に胃の方が冷えていると、食べたものが胃の方に降りていかないで、逆に吐いてしまいます。
もっとわかりやすい書き方だと、食べすぎた時に、良く吐く方がいらっしゃいますが、あれは、食べすぎたことによって、胃が頭より熱が低くなったために吐きます。
節分(2月3日)が過ぎてくると、東洋医学では、肝臓とい臓器が良く働くと言われています。肝臓が働くということは、どこかが弱りやすくなります。それが、漢方などの考えでは、脾臓や胃といったところが弱くなりやすいと言われています。脾臓や胃といったところの働きが低下してくると、水分代謝が悪くなり、花粉症などの症状が出やすくなります。
小青龍湯は、乾姜が入っているので、比較的身体の弱い人でも対応することはできますが、あくまでも、麻黄が入った処方になりますので、発汗させすぎると体調を悪化する可能性がありますので、自分勝手に判断せず、専門家にご相談くださいね。
東洋医学の考え方が参考になったら幸いです。