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奈良県橿原市にある鍼灸院・接骨院

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ホットフラッシュの症例

こんにちは、橿原市で漢方と鍼灸をライフワークとしているぐっさんです。

患者の年齢は、40代女性で、現在不妊治療で当院に通われています。

当院に来られる前に、西洋医学で体外受精や色んな検査や漢方を服用したが中々結果が出ないということで、患者さんからの紹介で来院されました。

病院で処方されていた漢方は当帰芍薬散でした。

まっ、ありがちな病院処方ですが、この患者さんにとってはまったく効果がなかった。

体の変化も確かめないで、不妊治療と言えば、先ほどの漢方に温経湯が使用され、胃腸が弱いケースでは、六君子湯、香蘇散、小建中湯、精神的問題なら、抑肝散、加味逍遙散などが使用されるというものだ。

今回の患者さんの普段の症状は、生理痛があり、普段から便秘傾向で、疲れやすい症状と肩こりの症状を訴えられていることから、金匱要略の婦人産後病だと考えて、普段は、当帰建中湯を服用するよう指導している。

何故この漢方が必要なのかを考える上で大事なことは、生理はどういうことを意味するのか❔が理解できれば、そんなに難しくない。

ちなみに、当帰芍薬散は、婦人妊娠病と婦人雑病、温経湯は婦人雑病に記載されている。私は、古方派なので、六君子湯や香蘇散などについてはコメントしづらいところがある。

今回、患者さんから、治療に来られる際に、朝から暑くなったり、寒くなったりを、ゆっくり繰り返していることを訴えと喉が若干痛いとのことだった。

これ風邪ですよと答えたことろ、そうなの❔今まで、そう感じていなかったとのことでしたので、迷わず、傷寒論の太陽病中編の小柴胡湯を服用するように指導した。

脈を診ないのって思う人もいるかもしれませんが、柴胡の証をちゃんと理解していれば、脈診や腹診しなくてもわかっちゃうんですよね。😁

わからない方は、遠慮なく聞いてくださいね。

2日後患者さんから連絡があり、ホットフラッシュの症状はなくなったけど、肩こりだけ残ってるとの連絡がありましたので、柴胡桂枝湯を1日服用させたところ、すっかり症状が肩こりの症状もなくなったとのことでした。

古典の考え方が参考になったら幸いです。