疲労によるぎっくり腰の症例
こんにちは、奈良県の橿原市で鍼灸と漢方をライフワークをしているぐっさんです。
今日は、疲労によってギックリ腰になった方の症例を書きたいと思います。
患者の年齢は50代女性で、現在、大学に通われていらっしゃいます。
この症状が出たきっかけは、当院に来られる、3週間前に大学の試験があり、長時間、自宅で椅子に座って勉強していたのがきっかけだそうです。
いつも、通っている自宅近くの整骨院に通ったが一向に良くならないことから、インターネットで当院を探して来院したとのことです。
その他の症状として、体質として普段から疲れ易く、便秘気味で、下剤を頻繁に服用されています。
肩こりや首筋のはりが強く、足は冷えるとのことでした。
この症状を聞いて、まず考えたのが、試験があるために、長時間座ってから症状が出ていることから、脾胃の働きが弱く、なおかつ便秘といこともあって、血痺虚労病の漢方ではないかと考えて、オススメした。
5日後来院してもらったところ、非常に調子がいいとのことでしたので、続けて、同じ漢方をお渡し、脾胃の働きを良くする施術を行った。
1週間後、再度来院してもらったところ、施術をして2日後にぐらいから、便が出にくくなり、施術後5日後に便が出ないから、下剤を服用して、それから、腰がまた痛くなったとのことです。
少し熱を和すだけで便秘の症状は改善していたと思いますが、下剤をかけて、無理矢理便を出したため、虚熱によって筋肉に熱をもったと考えました。
そこで、考えたのが、傷寒論の太陽病中編の74条を参考にした。
要は、何が言いたいかと、体の状態は虚か実かなので、考え方としては、真反対の者だが、病の位置的には、非常に近いことがわかる。
74条を参考にして、漢方をオススメしたところ、便秘もなくなり、腰痛もなくなったとのことです。ただこの漢方を服用したところ身体が重くなったとのことでしたので、また元の漢方に戻すようにオススメしたところ、そのだるさもなくなったとのことでした。まだ、施術の途中ですが、漢方の使い方や、考え方の参考になったら幸いです。