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奈良県橿原市にある鍼灸院・接骨院

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左大腿部下部の肉離れの症例

こんにちは、奈良県で鍼灸と漢方薬店をライフワークとしているぐっさんで、今日は肉離れの症例を書きたいと思います。

患者の年齢は30代男性で、当院来院3日前にサッカーをしていいて、左大腿部下部を負傷したそうです。

自宅で安静にしていたが、中々改善しないことから、当院を受診することになったそうです。

その他の症状として、水イボが下腿部にあり、寝汗もかくとのことです。便通は、普段からずっと下痢傾向とのことです。

症状が出たきっかけは、確かに労による問題だが、普段から、下痢している人は、胃の働きが弱い事を意味しますので、大黄や芍薬薬は非常に使いににく。

参考になる文章は、太陰病の9条

太陰為病脈弱其人続自便利設当行大黄芍薬者宜減之以其人胃気弱易動故也

通常であれば、血痺虚労病の黄耆建中湯を最初の選択肢になるのですが、芍薬が入っているために、使いずらい。

そこで、考えたのだが、表の方にも裏にも効果を出すものとして考えたのが、太陽病下の桂枝人参湯です。

太陽病下36条

太陽病外証未除而數下之遂協熱而利下不止心下痞鞕表裏不解者桂枝人参湯主之

鍼灸をする前に、一服させてから、少し様子を見たところ、痛みが減っているとのことでした。施術後だいぶ痛みが減っていましたので、3日後もう一度来院してもらったところ、施術が終わって次の日に痛みかなり減っており、下痢もなくなりだいぶ調子もよくなっているとのことです。

まだ、少し違和感があるため、5日後来院予定になっています。

水いぼに関してですが、患者本人はそこまで気にならないとのことでしたので、こちらは、治療しないことになりました。

これについて気になる方もいらっしゃると思いますので、参考までに、水気病を読んでもらえると非常に勉強になると思います。

考え方の参考になったら幸いです。