肩の痛みの症例
こんにちは😃新ノ口駅から徒歩5分で鍼灸接骨院と漢方薬店を営んでいるぐっさんです。
今日は、肩の痛みの症例を書きたいと思います。
患者の年齢は、30代女性で普段は当帰建中湯を服用されています。
当院にくる前日、寝る前に子供とでんぐり返しをして首がぐきっとなったが、その時は痛みはなかったが、朝になって右肩が痛みで上げにくような状態になったとの事です。
朝起きはかなり痛みが強かったが来院する時には朝ほどの痛みがないとの事でした。
そこで、参考にしたのが、太陽病中編の74條です。
傷寒陽脈澀陰脈弦法當腹中痛者先與小建中湯不差者與小柴胡湯之
ここの解釈には色々な考え方がありますので、あえて全ての解釈はしませんが、建中湯と柴胡剤の症状が非常に近い事をあらわしています。
朝に症状が悪化している事から、半表半裏に症状があると考えたことと、食欲も減っていないとの事でしたので、小柴胡湯まで病が深く中に病が入って来ていないと考えて、柴胡桂枝湯を服用してもらったところ、2日服用しただけで、全く痛みがなくなったとの事でした。
もし疼くような痛みがもしでてきているのであれば、枳実が入った生薬を選ぶのも一つの方法です。
ex大柴胡湯、四逆散、排膿散、(枳朮湯、橘皮枳実生姜湯、桂枝生姜枳実湯、枳実芍薬散、枳実芍薬散、枳実梔子豉湯)など
()している部分は世の中に出回らないの漢方ですので、基本的に使う事はできませんが、参考までに記載しました。
古典の考え方の参考になったら、幸いです。
