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奈良県橿原市にある鍼灸院・接骨院

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こんにちは、ぐっさんです。今日は少し面白い夏風邪の症例を書きたいと思います。

風邪は、病の段階応じて、処方を変更するので、この処方で治りますか?っと言われると少し違うので、それは、患者さんの症状と状態確認しながら行ってくださいね。

それを踏まえた上で、今回面白いと思った、処方は防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)です。一般的なこの漢方のイメージはダイエットでしょうか?

患者の年齢は、40代女性でいつも遠方から漢方を注文してくださいます。

咳の症状で相談を受けたのが、7月12日に仕事に行き出したら、咳がひどくなるということで相談を受けました。

その時は、痰が絡むような咳だったので、麦門冬湯を服用するように指導しました。

一旦風邪がぶり返すと、中々治りにくいので、クーラーには直接あたらないよう気をつけてくださいねっとお伝えして、様子を見ることにしました。

7月15日にもう一度患者さんから昼ぐらいに連絡があり、咳は止まったのですが、風邪が中々治らなくて、だるくて3日ほど仕事を休んでいるので小建中湯を飲んで大丈夫ですか?っとのことでした。

これってどっかで読んだことのある症状だなっと思い出し、金匱要略の水気病の防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)のことを思い出した。

条文が、風水脉浮身重汗汗惡者防巳黄耆湯主之腹痛者加芍藥

だったことを思い出し、新古方薬嚢を参考に、防已黄耆湯を服用するよう指導しました。

次の日に電話で体調を確認したところ、非常に体調が良いとのことでした。

7月20日に身体の状態を確認したところ、7月19日に仕事にいったところ、ひどい咳と身体のだるさがあり、ご飯は食べているが、あまりお腹が空かないとのことでしたので、傷寒論の少陰病を参考に桔梗湯を服用指導したところ、3回ほどで咳の症状が治まったとのことでした。

夏風邪の治療は結構大変ですが、とりあえず、良くなってよかったです。

古典治療の考え方の参考になったら幸いです。