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奈良県橿原市にある鍼灸院・接骨院

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養生と漢方

こんにちは、ぐっさんです。今日は食養生と漢方薬について少し話したいと思います。

よく患者さんから、漢方だけ飲んだら血は増えないんですか?っという質問をよく受けるのでこれを機に書いてみたいと思います。

紀元前2000年頃、漢方の始祖といわれる炎帝・神農という人は、1日に数十種の草・根・木・皮を食しながら、その中から人の健康に有用なものを選び出したといわれている。

世界最古の薬典に神農本草経があり、薬を上・中・下に分類されました。

上薬‥‥命を養う薬(不老長寿)

中薬‥‥体力・性を養う薬(健康の維持、増進、予防)

下薬‥‥疾患を癒す薬(対処療法)

この様に薬の源は食から始まった。食物の中から食効(食物の薬効成分のあるもの)顕著なものを選びだし、その最も優れたものを上薬とし、順次中、下とした。

 また、医者という職業の始まりは、実は料理人であったといわれている。

古代中国の「周礼」や、ギリシャの医聖ヒポクラテスは、「医術とは薬のみならず、食養こそ最高の施術」からわかる様に、医薬が食養から出発したことは、東西問わず同じであると認識する必要があります。

現代人は、食の欧米化が進み、食事が豊かになった分、脂肪や砂糖、食品添加物の摂りすぎ、ビタミンやミネラルの欠乏という栄養のアンバランスが食源病となって現れてきたということ。

それによって、病が慢性化することによって、完全な治癒は、なかなか困難となりつつある。

西洋薬が、必要な時はありますが、薬効成分に比べて添加物が多いとされており、普段から常用するのは避けたいところです。

解熱鎮痛剤を常に服用されている方は、冷え性をよく訴える方が非常に多く見受けられる。

現代人においての治療の考え方は、良い栄養素を取り入れて、いかに体に溜まった毒素を出して、漢方の効きやすい状態を作るかが重要になってきます。

そうしないと、本来の漢方の効果が発揮されない。

よく漢方を飲んだら血が増えると思っている方も多いのですが、血をそのものをすぐに補われるわけではなく、陽気を巡らせて、胃の働きを良くして結果的に血の力が増えるので、直接血そのものに作用するわけではありません。

なので、漢方薬と食養生は切っても切り離すことができません。