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奈良県橿原市にある鍼灸院・接骨院

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営弱衛強

こんにちは、ぐっさんです。

今日は、営弱衛強について少し書きたいと思います。

これが書かれているのは、傷寒論の太陽病中編68条

太陽病発熱汗出此爲榮弱衛強故使汗出欲救邪者宜桂枝湯

となっている。簡単な訳だと太陽病が発症して、汗がでるものは、営弱衛強となっているので、汗がでるんですよ。邪風(風邪)から救おうとするならば、桂枝湯がいいですよ。

ようは、営気が少なくなると、衛気の働きがくるって、汗が出やすくなるということです。

ここだけ読んでいるイメージがしにくいので、金匱要略の婦人妊娠病の1条目に、桂枝湯がでてきます。

何故妊娠初期に桂枝湯が効果でるのかというと、胎児は陽気の塊で、胎児が成長するには、栄養が必要になってきます。その栄養を母親から奪う事によって、営弱衛強の状態になるので、悪阻、乾嘔(吐かない嘔)や、汗が漏れるといった症状になります。

ただ、ここにつけ加えて、太陽病中編の69条の小柴胡湯と婦人産後病を照らし合わせて読んでほしいです。

産後病とは血虚の事を書いてます。

桂枝湯よりももっと血が少なくなってくると、虚熱によって血に熱を持ってきます。

婦人産後病の1条に、産婦喜汗出者亡陰血虚陽氣獨盛故當汗出陰陽乃復大便堅嘔不能食小柴胡湯主之

産婦がしばしば汗が出るのは、陰を亡して血が虚して陽気だけがひとり盛んであるが故にまさに、汗が出て陰陽がバランスがとれてよくなる。大便が堅く吐き気と食べれない場合は小柴胡湯が良いですよって内容です。

汗が出たので、津液不足で便秘にはなりますし、漢方では、汗が出たって事は血を滅ぼしているので、血がより少なくなったって事になりますね。

考え方の参考になったら幸いです。