産後の腹痛の症例
こんにちは、ぐっさんです。
今日は、産後の腹痛の症例を書きたい思います。
患者の年齢は30代女性で、昨年に出産された女性で、現在は、当帰建中湯で養生をされています。
腹痛以外の症状として、痒みがあり特に夜から朝方に痒みが強くでるが、寝れないわけではないとのことでした。
夜に痒みが強くなるということは、血に熱をもっていると考えることから、枳実がはいった処方を効果が出るのではないかと考えた。
通常では、産後病の枳実芍薬散を使いたいところですが、一般医薬品に販売されていないことから、枳実芍薬が入っている処方を考えた時に、少陰病の四逆散がいいのではないかと考えた。
ちなみに、古方処方にでてくる枳実が入っている処方は、枳朮湯、枳実梔子鼓湯、桂枝生薑枳実湯、大柴胡湯、四逆散、枳実尺薬散、排膿散、柴胡飲子方、梔子大黄湯、茯苓飲、厚朴大黄湯、麻子仁丸、大承気湯、小承気湯、梔子厚朴湯などがあります。
四逆散は服用方法が少々特殊な処方なので、服用の仕方が悪いと漢方の効きが悪くなります。
服用3日ほどで、痒みが減っているとのことでしたので、現在は、もう少し服用していただいています。
東洋医学の考え方の参考になったら幸いです。
