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奈良県橿原市にある鍼灸院・接骨院

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コロナワクチンの副反応の症例

こんにちは、奈良県で鍼灸と漢方をライフワークとしているぐっさんです。

今日は、コロナワクチンの副反応の症例を書きたいと思います。

患者の年齢は40代女性。

普段は温経湯と桂枝加苓朮附湯で体調がいい方です。

遠方に住まれているため、普段は、LINEと電話での対応して、当院から漢方を送っています。

9月中旬ごろに、ワクチンを打って暫くしてから39.2度の高熱が出たそうです。

暫く熱とだるさが続いたそうで、この時点では相談は受けていませんでした。

この患者さんの息子さんは、鍼灸師で、軽い症状については、息子さんで対応されいるそうです

9月22日の朝から、1日偏頭痛がひどく、9月23日の朝はガンガンまではいかないが、腰も痛くてお腹の調子悪く、夏バテ?のようにきついとのことでした。

LINEの文章だけでは、情報量が少ないので、直ぐに電話で確認したところ、3日前に、汗をかいてから症状が出てきたということだったので、傷寒論の発汗後病の「發汗多亡陽讝語者不可下興柴胡桂枝湯和其榮衛以通津液後自愈」を参考に柴胡桂枝湯を服用するよう指導して、夕方に症状を連絡くださいとお願いした。

夕方、連絡があり、偏頭痛はなくなったとのことでしたので、もし、明日、体調が悪くなければ、いつもの漢方にもどすようにアドバイスした。

9月28日の朝に患者さんから連絡があり、温経湯はもう効かないじゃないかと相談を受けた。

詳しくお話を伺うと、頭痛は治ったが、首、肩、腰がはっていて重だるく夏バテの感じが残っているので人参湯を服用してもいいかと相談を受けた。

症状としては、体のだるさと便は緩く、首、肩、腰がはっているから、太陽病の下の協熱利だということは、お話を聞いてわかったが、患者さんの手元に人参湯しか持っておらず、試しにやって良くなってくれればラッキーだが、多分難しいと伝えて、夕方もう一度、連絡くださいと伝えた。

夕方、連絡があり、下痢はましになったが、首、肩の張りは逆にキツくなったとのことでしたので、予想通りだと確信しました。

すぐに、桂枝人参湯を患者さんの送って、様子をみたところ、この漢方をを服用して次の日には、だいぶ体が楽になっているとのことでした。

桂枝人参湯=協熱利

人参湯の違いは、桂皮の一味が入っているか入っていないかの違いだけでこんなに変化すると漢方の奥深さを思い知らされた症例でした。

考え方の参考になったら幸いです。