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奈良県橿原市にある鍼灸院・接骨院

傷寒例を少し書きたいと思います。

こんにちは😃ぐっさんです。

10月中に咳で苦しんでいたので、傷寒論の傷寒例を参考に少し書きたいと思います。

今回記載する場所は傷寒例の1112條です。

11 此君子春夏養陽秋冬養陰顺天地之剛柔也小人觸冒必婴暴疹須知毒烈之氣畱而發何病詳而取之

12條是以春傷於風夏必飧泄夏傷於暑秋必病瘧秋傷於溼冬必咳嗽冬傷於寒春必病溫此必然之道可不審明之

ここの内容を簡単に解釈してみると、常識のある人は、春夏は陽気を、大切にして身体を養って、秋冬は陰気を大切にして身体を養い、天地の厳しい季候や緩やかな季節に対応していきます。一方でその事を理解していない人は、寒熱に侵されると、必ず酷い病にかかります。そうすると、宜しく毒烈の病邪がどこの経絡に停滞して、どのような病を発するかを知って、詳しく治療をしなさい。

これだから春に風に侵されて、直ぐに病まないと、夏になって、必ず下痢を起こすようになってしまいます。夏の暑さに侵されて、直ぐに病まないと、秋になって必ずマラリアのような瘧病を起こすようになってしまう。また秋に湿に侵されて、直ぐに病まないと冬になって必ず咳を発する病を起こしてしまいます。冬の寒に侵されて、直ぐに病まないと春になって、必ず温病を起こしてしまうのである。これは必ず起こすものであるから、これをつまびらかに、あきらかにしておかなければならないのである。

ここまでがここの解釈になります。

今年は非常に台風が非常に多い年でしたので、古典の理屈から考えると冬に咳で症状を訴えられる方が多いと推測できます。

私自身も先日風邪をひいてから中々咳が止まらないという状況でしたので、傷寒論にたち戻って、今回記載しようと考えました。

そもそも湿邪とはどういうものかといいますと、非常に重いものですので、一気に発散をかけてしまうと、返って症状が悪化してしまいます。湿邪を改善させる場合は、少しずつ発散をしながら、少しずつ利尿させていく事によって湿邪を取り除く事ができます。

寒湿の場合、身体の中に重い水が停滞していますので、寒邪とあいまって、気の発散を阻害されることによって咳がでるのではないかと考えられます。

湿邪対策として、胃を冷やさない事は勿論ですが、家でのケアとして半身浴などをして、しっとりと汗をかくことが非常に重要です。間違っても大量に汗をかいてしまうと、症状は悪化しますので気をつけてくださいね。

考え方の参考になったら幸いです。